緊張感
舞台に立つとある程度の緊張感は必要だと思いますよ。
セリフは本で覚えるんですが時々、セリフ忘れてることもあります。
そんな時、回りを見渡して元に戻るんですね。そうすれば、リカバリーが効くんです。
練習を積んでいれば、大丈夫ですよ。
僕は生の舞台で客席からの気、ムード、エネルギーが感じ取れます。
初日はみんなが緊張していて、ピリピリ感で結構うまく行くんですが、
2回目はあんまり良くない、3回目はまた良くなっていきますね。
声域って自分がここまでって決めないで、心を開くと高い音とか出るんですよ。
違う曲で試すと出たり、役が入って感情移入で、
例えばゴルフでスイートスポットにボールが当たるみたいな。
でも、本番にプレッシャーでだめになっちゃう人もいますね。
緊張感や入り込めるテンションを自分で楽しめるっていいですよね。
(よみタイムVol.79 12月21日発行号 年末年始特別号 ) |
今、歌いたい役
『ボエーム』のロドルフォは、すごく歌いたい役です。
実は僕が10代だった時、スカラ座の日本公演の『ボエーム』にエキストラ出演したんです。
それが僕にとって初めてのオペラ体験でした。
最初の(と言って、ロドルフォの最初の旋律を歌ってみせる)いかにもハッピーにしてくれる、
あの感じなど、今でも印象に残っています。
他には、『ロメオとジュリエット』のロメオ、『椿姫』のアルフレード、
モーツァルトでは『魔笛』のタミーノも是非歌いたいです。
これから
オペラのキャリアはウィーンで始まって、ザルツブルグにも行きましたが、
これからはしばらく米国が中心になると思います。
それからまた、ヨーロッパを考えていこうと思います。
日本でもオペラをすごくやりたいと思います。
ルネ・パーペとかでも、ベルリンに戻って、色々な役を熟成させて、
それからまたメトのようなところでも歌って、というようなことをやっているじゃないですか。
ファンが多くて、サポートしていただける場所では、力もいただけますし、
日本でも、ぜひオペラを歌いたいです。
(MOSTLY CLASSIC 2007年8月号より) |
決闘シーン
映画の演出家とともに決闘シーンの立ち回りの稽古をしました。
自分でもこれほどの決闘シーンはオペラでは知りません。
初日は非常に気合いが入り、公演終了後、キャスティング・ディレクターが
飛んできて『決闘で死んでいくシーンが非常に良かった』と言うので、
『それもいいけど、肝心の歌は?』と尋ねると
『これも本当に良かった!』と言ってくれました(笑)。
(音楽の友2006年7月号より) |
トゥリッドウ
確かにトゥリッドゥはしょうがないやつ。
でもローラへの思い、母への感謝、サントゥッツァには謝罪の気持ちが、
支えきれなくなるほど募ってしまった。
でも守りたい。
だから決闘という形で浄化させようとしたんじゃないかな。
(朝日新聞 トラベルニュースより。) |
モーツァルトについて。
あの〜、歌っていると、何も間違いかくせないんですよ。
だから裸の状態で歌っているような感じがして、今言ったように、
モ−ツァルトで始まるんですけど、やはりみんなプロの方もモ−ツァルトに戻ってきて、
モ−ツァルトを何度もチャレンジして、本当にね、
モ−ツァルトをずっと歌い続ける、聞き続けるっていう・・・。
う〜〜〜〜〜〜〜〜ん、難しいですよね、シンプルの中にある難しさというか。
(題名のない音楽会21より) |
ザ・テレビジョン ドラマアカデミー賞 主題歌賞受賞コメント
大河のテーマを歌ったことは生涯の思い出となる出来事でした。
時代を変えようとする新選組の若者たちの息吹が、三谷幸喜さんの詞と服部隆之さんの曲とともに、
多くの人の心に残っていくことを願います。
(ザ・テレビジョン2005年1月26日発売号より。) |