オペラをサスペンス劇場のサブタイトルにしてみる。

以前、ヌッツォがインタビューで
「オペラは難しいとよく言われるんだけど、その難しいってのが僕にはわからない」
と言うようなことを言っていました。

それから自分なりにずーっと考えていたんですが、
オペラは難しいに始まりクラシックはよくわからんよという展開になり、
そもそも音楽って何よ?という境地に達しました。
自分自身、いまだにオペラとかクラシックってよくわからない人間です。(ぇ)
何でだろうと思い、ちょっと自分の今までの経験を振り返ってみるとおのずと答えが出てきました。

小学生の頃、家に帰って、何か面白い番組がないかなと
テレビをつけて番組を変えているとN○Kで、多分オペラだったと思うんですけど、
額に血管を浮かせながら絶叫しているおっちゃんがテレビ画面いっぱいに出てきて
速攻チャンネルを変えたのが多分自分の人生の中で始めてのオペラとの間違った出会いだったなと。

あと音楽の授業。
音楽は好きだったけど、音楽の授業は嫌いでした。
典型的な「音楽」は好きだけど、「音学」は嫌いってパターンですね。

日本で学ぶ音楽の授業ってただの受験対策の為って感じのような気がします。

特に嫌だったのは歌のテスト。
どうして皆の前で1人で歌わなきゃいけないんですか。
あれは一種のいじめを超えた拷問だと思います。
だってねぇ、僕が歌い出したらクラスの全員が捨てられた子犬を見るような目で見るんですよ。
思い出しただけで顔から火が出てきます。

それから音楽鑑賞。
モーツァルトの音楽を聴いてその感想を原稿用紙5枚分書けと。
僕は「眠くなった」という感想をいかにドラマチックに書こうかという事に没頭していました。
それから、
♪ジャジャジャジャジャジャジャジャジャダダダダダダッダンダンで有名なあの「魔王」。
日本語バージョン。もう怖い。怖すぎる。


僕はクラシックが大嫌いになりました。


そんな自分がこうやってオペラとかクラシックを聴くようになったんでそれを考えただけでも
きっかけをくれたヌッツォって本当に只者ではないと思います。

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でもミュージカルは好きでした。「オズの魔法使い」とか何回見たかわかりません。
ミュージカルとオペラの違いって多分歌い方が違うと思うんですが、個人的に、

ミュージカル=エンターティメント
オペラ   =芸術


という感じがします。オペラは総合芸術と呼ばれるから間違いではないんですけど、
やっぱり「芸術」って聞くと身構えちゃうものなのです。気軽に楽しめないと言うか。
あと、オペラって楽しむまでにクリアしなければいけない問題がそこそこありますよね。

言葉とか流れとか、特に物語。
物語を前もって知るってのが曲者かなと。
自分でも見る前にあらすじを調べるんですけど、それが結構苦痛な時があります。(苦笑)
同じオペラのあらすじでもすごい簡単で楽しそうだなって思えるのと
もう読む気も起きないっていうのがあって。

物語の要点をピンポイントに抑えてかつ簡単に理解させるって難しいです。
自分も友達にオペラ見に行かない?って誘っても中々のってきません。
あらすじを興味を持たせるように話すって難しいですね。

そんなわけで考えました。

オペラをサスペンス劇場のサブタイトル風に説明したら良いんじゃないかと。

子供の頃サスペンス劇場って好きじゃなかったんです。怖くて。
ドラマ自体も怖いんですけど、
「火曜サスペンス劇場」の
♪じゃんじゃんじゃーんっていうオープニング曲が怖かった。
それからドラマ中にCMに入る前の♪じゃじゃじゃじゃっ、じゃっじゃ、じゃーじゃーんという曲も怖かったですね。
(わかる人いるんだろうか)

でも母親が大好きで。

どれくらい好きかって言うと、ドラマの途中で「犯人はこの女よ」ってピタリと当てたと思うと、
「見てなさい、最後は絶対に海の崖みたいなところで犯人を追い詰めて、
犯人がベラベラ喋って最後に海に落ちるから」
って
よく言ってました。(そして本当にそんな展開になった。)
この事は僕が唯一母親を尊敬できるところです。

自分はテレビ欄でそのサブタイトルを見るのがすごい好きだったんです。
けっこう読んでておもしろいです。サブタイトル。
限られたスペースの中でいかに興味を持たせるように書くのって大変だなって思いました。

本題。

そんなわけで自分なりにオペラを2時間サスペンスドラマ風に書いてみました。
まず1つ目↓

-「俺の前世はたぶん詐欺師かまじない師」-
信じて買った恋の薬はただの安酒だった−!
暴走・減滅・絶望
去っていった女 求婚にやってきた男
イタリアの小さな村で流れ落ちる人知れぬ涙
果たして奇跡は起きるのか?

「愛の妙薬」です。
自分で作っておきながらちょっとイマイチかな…。

再チャレンジ。
2つ目↓

フィレンツェの大富豪邸宅で起きた詐欺事件。
それは一通の遺言状から始まった…
難航する家宅捜索にリヌッチョが挑む!
大金に魅せられた親戚一同の歪んだ欲望
指輪欲しさにアルノ川から見投げしようとする女の執念
遺産相続に絡む骨肉の争いは驚愕の結末へ!!

これはもう「ジャンニ・スキッキ」ですね。
友人に読ませたら「ちょっと見たいかも」と言ってくれました。良かった。(何が)



そんなこんなでまとまり悪くなりましたけど、やっぱり「オペラって難しい」かもしれないなと
ちょっと思いました。

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話しは変わりますが、数年前に放送されたサスペンス劇場で、

「デパ地下の女・乱れ髪を歌う孤独女が鳴門の渦潮に映す7年の嘘。
真犯人だけが知るペンギン弁当の中身」


というのがあったんですけど見た方いますか?自分は気になっていたのに見れませんでした。

何が気になるかって、



ペンギン弁当の中身が。