プログラム
第一部 1 ヌーティ:「私は春21日に生まれた」(ミルバ) 2 ヌーティ:「訪ねて来るときに」(ミルバ) 3 宮川泰:「ウナ・セラ・ディ東京」(ミルバ) 4 ウェーバー:「アルゼンチンよ泣かないで」(ミルバ) 5 バッティアート:「アレクサンダー広場」(ミルバ) 6 シュルツェ:「リリー・マルレーン」(ミルバ) 7 ワイル:「マック・ザ・ナイフ」(ミルバ) 8 パパタナシュー:「ロレットに歌う」(ミルバ) 9 「ブレードランナー」(ピエール) 10パパタナシュー:「眠れない理由」(ミルバ) |
第二部 11 ロータ:「ゴッドファーザー/愛のテーマ」(オーケストラ) 12 プッチーニ:歌劇「トゥーランドット」より『誰も寝てはならぬ』(ジョン・健・ヌッツォ) 13 プッチーニ:歌劇「トスカ」より『星は光りぬ』(ジョン・健・ヌッツォ) 14 バーンスタイン:「ウェストサイドストーリー」より『マリア』(ジョン・健・ヌッツォ) 15 モノー:「愛の讃歌」(ミルバ) 16 ルイディ:「バラ色の人生」(ミルバ) 17 デュモン:「水に流して」(ミルバ) 18 モノー:「ミロール」(ミルバ) 19 サルトリ:「タイム・トゥ・セイ・グッバイ」(ジョン・健・ヌッツォ) 20 デ・クルティス:「帰れソレントへ」(ジョン・健・ヌッツォ) 21 マリノ:「情熱の歌」(ミルバ) 22 ダッラ:「カルーソー」(ミルバ・ジョン・健・ヌッツォ) 23 ディ・カプア:「オ・ソレ・ミオ」(ミルバ・ジョン・健ヌッツォ) |
*会場で取ったメモと記憶をたよりに書いているのでかなり曖昧な部分があります。 以前、ヌッツォは、雑誌のインタビューで 今後は海外ではオペラを中心に、日本ではそれ以外の活動を含めて、 と答えていました。 今回は、イタリアが生んだカンツォーネの女王、ミルバさんとの競演。 どんなステージになるかドキドキしながら家を出ました。 3時35分に中野駅に到着。 駅を出てうわさの三角形の建物(中野サンプラザ)を探し求めてさまよう。 ・・・・・・・・・・ハイ、道に迷いました。(ぇぇぇ) 後ろを振り返ったらサンプラザが建っていたのですぐに向かいました。 会場にはすでに観客の人が階段に並んでいて係員の人が忙しそうでした。 チケット売り場に目をやると「完売」の文字が。 「やったね、完売だ!」と心の中でつぶやきながらホールに向かいました。 パンフレットを買って座席の確認の為に座席表のボードを見に行くと近くに コロンビアレコードから送られた花が飾っていました。 今回の自分の座席は、 と、音響の直撃を受ける場所だったんですが、その分、出演者の表情が よくわかる席だったので良かったです。 座席に着席すると幕の中からオーケストラの音合わせをしている音と 外国語で何かを喋っている女性の声が聞こえました。 その声がミルバさんだとはその時は気づきませんでした。 コンサートが始まるとオケの演奏と共に幕が上がりました。 幕が上がると黒いドレスに包まれたミルバさんがすでにステージにいて 踊っていました。ミルバさんは終始楽しんで歌っていました。 舞台装置も途中でバックに青空や星空に切り替わったりと雰囲気作りがとても良かったです。 そんなミルバさんのとっても濃いステージを楽しみながら1部終了。 休憩に入りました。「来た甲斐があったなぁ」と心の中で思っていて、 でも何か物足りないことに気づきました。 あ!ヌッツォがまだ出て来ていないじゃないですか!!!(笑) 2部になって最初の曲はオーケストラの演奏で「ゴットファーザー」。 演奏が終わってマエストロがヌッツォの紹介。 大きな拍手が沸いてヌッツォが左から笑顔で登場! ヌッツォは普通の正装でシャツは開襟していて胸元に十字架のネックレスが光っていました。 そのまま「誰も寝てはならぬ」。 いつもこの曲はだいたいコンサートの終盤で歌われるのですが今回はいきなり 最初にもってきたのでちょっとびっくりしました。 でも今回のプログラムはどの曲が終盤でも良い曲たちばかりだったので、 オリンピックで有名になったこの曲を持ってきて良かったと思いました。 歌い終わって後ろの方からブラボーと誰かが叫んでヌッツォは右手でガッツポーズを作って 胸をトントン叩いて客席からの拍手に答えていました。 オケの人々と握手をしてマイクを手に持ちながら最初の挨拶。 ヌッツォ「じゃ、帰ります。」 観客 「(笑)」 え゛え゛えええぇーーーっ!ヌッツォ、本気ですかーーー!!(笑) ヌッツォ「(笑いながら)え〜、気持ちよく歌えました。今日は前半、ミルバの素晴らしい、 あのミルバワールド。イタリア語、フランス語、ドイツ語(その他色々言ってました) の歌を歌いあげるミルバのステージ、僕も今回、色々学んでいます。 この場を借りてミルバ、Thank you。」 観客から拍手 ヌッツォ「じゃ、これから僕、僕らしい曲をいくつか歌いたいと思います。 今のはご存知、皆さん今年有名になったあの歌!! 『イナバウアー』です!!」 観客「(笑)」 イナバウアー・・・ヌッツォ序盤から変化球トークです。 でもよくよく考えたら「誰も寝てはならぬ」や「ネッスンドルマ」より いい響きだと思いました、「イナバウアー」。 ヌッツォ「え〜〜〜っ(また笑いながら)。オペラ【トゥーランドット】、プッチーニ作曲。」 ヌッツォのここの部分覚えてないのですがオペラの終盤に自分が勝利を確信したときに 歌う曲だと説明していました。 ヌッツォ「次に歌うのがやっぱりプッチーニのオペラ【トスカ】の中から 誰も・・・(「誰も寝てはならぬ」と言いそうになって)『星は光りぬ』です。」 星は光りぬの歌声は本当に素晴らしくて、アルバムで出して欲しいと思いました。 ただ、今回はマイクを使って歌っているので、目の前にヌッツォがいるのに声が 左から自分に直撃してちょっと不思議な感じでした。 ヌッツォ「・・・テノールはいつもこう、愛の歌を・・・・・・いつも死ぬ直前で歌うんですが(笑) 今日は、ステージ上でこう、(中略)で歌うことが出来て、テノールでよかったなーと。」 「テノールでよかったなー」の部分があまりにもしみじみしながら喋っていたので ちょと笑ってしまいました。 ヌッツォ「次に歌うのがバーンスタインの【マリア】。」 観客から拍手。 ヌッツォ「自分には、8歳になる娘、マリアがいるんですけど、3歳くらいのときから 毎年歌っているんですけど・・・、」 ここでヌッツォがマリアちゃんの様子を真似て喋っていました。 その様子が微笑ましくて観客から笑いが。 ヌッツォ「今日はマリアは来ていないんですが、(中略)今日は皆さんが 僕のマリアだと思って歌いたいと思います。」 毎回思うのですがヌッツォは本当に「マリア」を歌っているときが1番幸せそうな顔をして 歌っています。今日のヌッツォの「マリア」は序盤でちょっとミュージカルっぽく歌っていました。 ヌッツォ「それでは皆さん、また大きな拍手で迎えてください!This is Milva!!」 歌い終わってヌッツォがミルバさんの紹介。ミルバさんが登場してヌッツォに 「ビューティフルボイス!!」と言っていました。 ミルバさんはヌッツォに終始「スバラシイ」と何回も言っていました。 ここで前方の席に座っていたお客さんがヌッツォを双眼鏡か何かで見ていたことについて 触れていました。 それからはミルバさんのソロが数曲はいりました。 ミルバさんのステージって上手く言えないんですが、ものすごいパワフルです。 そしてヌッツォが再び登場。 ヌッツォ「え〜っと、次に歌うのが皆さんご存知のこの曲、『タイム トゥ セイ グッバイ』です。」 「タイムトゥセイグッバイ」は珍しくマイクを持ったまま歌っていました。 とっても新鮮と言うか、贅沢なカラオケを聴いてる気分になりました。(苦笑) ヌッツォ「え〜、こういう風にマイクを持って歌うことはなかなかないんで、いや〜 別の意味で緊張しますね。(笑) でも、本当に素晴らしいバンド、マエストロ、まわりのスタッフのおかげで 毎回気持ちよく歌えることが出来ます。 次に歌うのが・・・、僕の・・・僕の名前ヌッツォって言うんですけど、 実は、僕もあまり知らない街、ナポリ。 僕のおばあちゃんが住んでた街なんですけど、この歌を歌うたびに ナポリを思い浮かべて、行ったような気分になって 歌っています。『帰れソレントへ』。」 「帰れソレントへ」の最後の部分、声の伸びがすごくて、観客からブラボーコールが沸きました。 それからラストはミルバさんと2人で「オー・ソレ・ミオ」。 照明が青に変わってとっても幻想的なステージでした。 あっという間に時間が過ぎ去っていったコンサートでした。 最後の幕が下りるときに、ヌッツォが前の方にぴょんと機材をまたいで観客に両手で手を振って 公演は無事に終了しました。 ヌッツォ、ミルバさん、とってもいいコンサートでした。ありがとうございます!! と、ここで公演は終わったんですが、ホールが明るくなって皆がいっせいに帰ってる最中、 自分の席からは幕の中でヌッツォとミルバさんのやりとりが聞こえていて 思わず耳をダンボにして(ぇ)そのまましばらく席に残ってしまいました。 |