ジョン・健・ヌッツォ モーストリー・アリア・リサイタル

生まれて初めて、ヌッツォの“ソロ”コンサートに行きました。

…先に書きます。今回のコンサートは自分にとって衝撃的なコンサートでした…。

え〜と。今日のコンサートレポートは、、、あまり読むのをオススメできません…。(汗)
色々とね…うん、色々…。色々…。色々ありました。

昔、何かの漫画で読んだんですが、ピアノはオーケストラ並みの音域と音量を1台でカバーきるそうです。
ピアノが1台あれば、オーケストラの曲を一人で演奏できるそうです。

【第一部】

ドニゼッティ:歌劇『ランメルモールのルチア』より「我が祖先の墓よ」
ボノンチーニ:歌劇『グリセルダ』より「お前を讃える栄光のために」
ペルゴレージ:ニーナ
カルダーラ:たとえつれなくても
グルック:歌劇『パリーデとエレーナ』より「おお、いとしい恋人よ」
ドニゼッティ:歌劇『愛の妙薬』より「なんと彼女は美しい」
ドニゼッティ: 歌劇『愛の妙薬』より「人知れぬ涙」






【第二部】

ラロ:歌劇『イスの王』より「愛する者よ、むなしくも」
ビゼー:歌劇『真珠取り』より「耳に残るは君の歌声」
ビゼー:歌劇『カルメン』より「お前の投げたこの花を」
フロトー:歌劇『マルタ』より「夢のように」
プッチーニ:歌劇『トゥーランドット』より「泣くな、リュー」
プッチーニ:歌劇『トゥーランドット』より「誰も寝てはならぬ」


アンコール

「夏の思い出」
「マリア」
「赤とんぼ」

*フォントカラーが違うものは当日のコンサートで追加した曲です。

最初に、プログラムを見たとき、「なんか攻めたプログラムだなぁ」って思いました。

生まれてはじめてのソロコンサート。気合を入れすぎて余裕を持って電車に乗ったのに。
途中で中央線快速で新宿行きに乗らなきゃいけないのに
何を血迷ったか東京行きに乗ってしまったぐらいのテンションなわけで。
(行き先とは反対の電車に乗ってしまったわけです。)

自分が初台に着いたのは18:00ジャスト。
幸いにも看板でオペラシティの案内がちょこちょこあったので、道には迷いませんでした。
初台駅からオペラシティのコンサートホールがある3階まで、ノンストップママ状態で全力疾走をしました。

(*ノンストップママって昔、テレビ番組の中にあったコントのキャラです。
なぜノンストップかというと、一度何か行動し始めると、何かにとり憑かれたように行動が止まらなくなる為です。)

でも、着席してから10分ほど始まらなかったのである意味幸運だったかもしれません。

最初に伴奏の人の音あわせ(?)がありました。
それから何かを弾いていて。ピアノのソロかなぁって思っていたらヌッツォが登場しました。
そのまま歌って、いきなり1曲目のドニゼッティ。
歌い終わって拍手。
聞き終わった感想は「あれ?」っていう感じで。

…これはなんて言えばいいんだろう、「物足りない」?
でも声に伸びはあった、艶もあったと思う。体調が悪いというわけでもなくて。

一旦、舞台袖に戻ってまた登場。

ヌッツォ 「こんばんわー」

会場   「こんばんわー」

ヌッツォは、今日のコンサートは自分の原点に戻ってアリアばかり並べてみたというような事を言っていました。
それから伴奏の紹介あったんですけど、ヌッツォが一瞬日本語をド忘れ(?)したような感じで
固まってしまって、客席から笑いが起こっていました。
日本語で話すのは久しぶりらしいです。

それから2曲〜5曲だったかな?(だったかなって…)立続けに歌いました。
2曲目で「あぁ、今日はアリアだけのコンサートだけどただのコンサートじゃない、
ノンストップヌッツォによるノンストップアリアコンサートなんだな」と思いました。

一番ノンストップなのは伴奏だったんですけど。

…伴奏がヌッツォと合っていない。このピアノは伴奏というよりソロ向きかなぁ。。


簡単に書くと、
「俺のピアノを聞けぇー!」
(無駄にフォントサイズを大きくしてみました。)



という感じかな?


特に2曲目は途中であきらかにあっていなくて。
とっても華やかな曲で、ヌッツォも最初はノリノリな感じだった(と思いたい)んですけど、
ヌッツォがピアノに合わせている感じで
途中で呼吸があわなくて歌っている最中に「ぐぇ」ってなりました。
テキストだとわかりにくいと思うんですけど、アレは本当に「ぐぇ」としか言いようがないのです。

…あまりのショックで持っていたペン落しました…。(汗)

「人知れぬ涙」のイントロは特にピアノがねっとりしていた感じで。
そして終盤にはどんどん高速化していくというびっくりなアレンジになっていました。(きっとアレはアレンジだ…と思いたい。)
この時の伴奏は凄かったです。


凄かったのです。


あまりに凄すぎて
70〜100くらいに設定したメトロノームを
あのピアノの脇に置いてやりたい
という衝動に駆られました。


…いけないいけない、暴走しすぎました。(汗)

反省…。

でも、本当によく走るピアノだったので、心の中でつい、


「せまい日本 そんなに急いで どこへ行く」
という昔あった交通標語を思い出していました。


休憩のあと2部。

2部ではMETのお話。
たしか2部の一曲目の歌のことだと思うんですが、その歌が、大学の時に2番目にもらったアリアということ言っていました。
それから、「オペラは面白い」と。
METで共演したサルヴァトーレ・リチートラさんのお話からその他共演者のお話をして。
その共演者のお話の時にヌッツォが共演者の声を真似て歌うのがとっても面白かったです。
METではそういう一流の歌手と一緒に歌おうとすると「あぁー無理だぁ!」ってお話もして。
それから「自分の声を知ることが歌手として大事なんだなぁ」ってお話になって。

ヌッツォ 「オテロをやりたいですよね、ああいうの。」
と。

それから「ジョン・健・ヌッツォらしい声でこれから先の将来、2年、3年と聴いて下さったら幸いです」
というような事を言っていました。

それから、「耳に残るは君の歌声」。
「耳に残るは君の歌声」は「耳に残るはピアノの音だけ」っていう曲になっていました。

それからマルタ。
…歌い終わってからヌッツォが「マルタは高く歌わないといけませんよね………。」と…。(滝汗)

ヌッツォ「『誰も寝てはならぬ』、歌います」
というわけで、「誰も寝てはならぬ」。

アンコールは「夏の思い出」、「マリア」、「赤とんぼ」

「夏の思い出」は面白かったですよ。見ていて微笑ましかったです。

あとは「マリア」。マリアは良かったです。
最初の♪マリア、マリア、マリア〜って歌ったところで客席から拍手が起こって、
みんな「マリア」を歌うのを待っていたんだなぁって思いました。
拍手が起きた時、ヌッツォが目を丸くしてきょとんとしながらまた歌い始めていました。

多分これは、玉置浩二のコンサートで♪チャーチャチャチャーって「ワインレッドの心」のイントロが
流れただけで拍手がわきおこるのと同じ原理ですね。

そんなこんなで初めてのソロコンサートは、滅多に見れないヌッツォの姿が見れたのは、
おもしろかったです。

でも、もうちょっとまとまっているともっと良かったのになぁ…、とつい思ってしまいました。
今回のコンサートはちょっと調整時間が足りなかったみたいですね…。次に期待です!


色々ありましたが、思い出に残るコンサートでした。



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